NPO法人岩手町国際交流協会 設立趣旨書


りじちょう さかいひろき
理事長 坂井博毅



                           
 これまで岩手町国際交流協会は任意団体として活動して参りましたが、法的な権利・義務主体としての脆弱さがあること、また法人格をもつことによって人材や資金の確保、活動に対する地域の信頼がこれまで以上に得られるという理由から、この度、当協会をNPO法人化することにいたしました。
 21世紀を迎えた今日、少子高齢化、国際化、高度情報化などの進展と共に、地球環境問題など、私たちを取り巻く社会情勢は、大きく変化し、そのスピードは、より加速されてきています。世界は、まさにグローバル化しており、交通手段やIT技術の進歩発展によって人も物も情報も縦横無尽に世界中を行き交い、国境という概念に変化をもたらし、国家の枠にとどまらない多様な事象や活動が見受けられるようになり、国家間の相互依存関係は、一層の強固なものになりつつあります。
我が岩手町においても、近年農業研修や結婚して町内に居住する外国人の方々が増加傾向にあり、同じ町の住民として、相互理解の精神でお互いを尊重することが大切になってきています。また、当町では、中学生のアメリカ派遣や小中学校には、英語指導助手の配置によって英語指導や異文化交流が進められている他、当町からも町民が気軽に海外にでかけて異文化や農産業、経済状況視察などの海外研修や観光の機会が増えてきております。さらに2002年には、岩手町民の長年の念願であつた「東北新幹線・いわて沼宮内駅」の開業及び「街の駅」「道の駅」「川の駅」の開業、「石神の丘美術館」のリニューアルオープンなど、社会基盤が整備され、以前にもまして国際交流が活発になり、世界的視野にたった考え方や行動が求められていくものと思われます。
 以上のような背景のもとに、町民が主体となって幅広い分野にわたって国際交流を推進し、世界の人々と共にお互いの国の文化や国民性を理解し合い、世界に開かれた地域社会を創造することを目的に平成14年6月に53名の会員で岩手町国際交流協会を設立し、これまでの主な事業として、町内在住の外国国籍の方々を招待し一般町民との交流会「岩手町国際交流フェステバル(焼肉会)」を開催しました。これには外国籍の方約50名と一般町民100名ほどが参加する毎年開催事業となっており、毎回、盛会です。また、町内在住イギリスの方を講師にお招きし、小学校1年〜3年生児童を対象にジュニア英会話教室を町内2箇所(受講者31名)で開講しました(平成14年から平成17年まで)。「岩手町中学校英語暗唱大会」を開催(平成14年から現在継続中)。平成18年1月には世界台所交流講座「世界キッチンスタジアム第一回」として中国料理を通じて中国文化に親しむ会を開催し、総45名の参加を得ました。
 この度、当協会のNPO法人化を契機に、町内在住外国国籍の方を対象に日本語教室や生活相談窓口などを開催し、町内在住外国籍の方の支援や交流の機会をさらに増やしていくとともに、通訳ボランティアやホームステイ受け入れ家庭等の登録も計画しております。今後とも当協会をよろしくご指導、ご協力お願いいたします。

平成18年 7月 20日