うきしま
その15
西暦2001年(平成13年)
7月
7月31日(火曜日)「ジミーのアトリエ」の巻 7月29日(日曜日)「ラムスデン日記その九」の巻 7月27日(金曜日)「ラムスデン日記その八」の巻 7月25日(水曜日)「ラムスデン日記その七」の巻 7月21日(土曜日)「ラムスデン日記その六」の巻 7月19日(木曜日)「ラムスデン日記その五」の巻 7月16日(月曜日)「ラムスデン日記その四」の巻 7月15日(日曜日)「ラムスデン日記その三」の巻 7月14日(土曜日)「ラムスデン日記その二」の巻 7月12日(木曜日)「昔の名前で出ています」の巻 7月12日(木曜日)「アフォードの交通博物館」の巻 7月11日(水曜日)「スコティッシュ・スカルプチャーワークショップ」の巻 7月9日(月曜日)「スコットランドで」の巻 7月7日(土曜日)「沙梨樹(さりな)」の巻 7月6日(金曜日)「森ビルの仕事」の巻 7月1日(火曜日)「栗の花」の巻


昨日30日朝、隣町のアフォードでレンタカーを借りてエジンバラに行く。久しぶりに家族と対面。そして、今朝、ケイトと一緒に、リビングストンのジミーのスタジオに預けてあった作品を取りに行った。鋳造の設備もそろっている彼のアトリエは古い倉庫を買い取って改造したもの。古いが、なかなか設備にこっていいる。このあと、まっすぐラムスデンに。(HK)

今日は、久しぶりの日本晴れ、いやスコットランド晴れ


ブロンズ鋳造日。技術監督のエデンが溶鉱炉の火を入れる(写真左)。そして数時間後、教官のマイクと女学生のニッキーの二人が熔けたブロンズを型に流し込んでいる(写真右)。真っ赤に熔けたブロンズの溶解温度は1500c前後、ここのワークショップの得意とする鉄はさらに2500cをゆうに越える。思えば100年前、世界をリードする製鉄鉄鋼産業はイギリスの花形だったのだ。今の時代、こうした基本的技術を伝えているのは彫刻家だけかも。(HK)

今日は、ワークショップの近所に住む彫刻家のリチャード・コールのうちの夕食に招かれる。彼と奥さんのアン(彼女も彫刻家)はニューカッスルの大学に勤めていた時があって、それがちょうどケイトがニューキャッスルの大學に通っていた時期で、そのとき彼らはケイトの先生だったらしい!(HK)

今日は、アメリカ人のジュディとジョージのうちでの恒例のバーベキュー・パーティ。彼らはラムスデンの隣町のライニーに水車小屋付きの家〔築200年)を買って住み始めてかれこれ6年。ジョージは鉄の鋳造のスペシャリストで、特にイベント的に野外で鋳造のプロセスを見せるのが得意だ。先月、彼が行ったプロジェクトは、衛星中継のライブでアメリカのデンバーでの国際彫刻会議に放映された。彼らの作ったビーフハンバーガーはとても美味しかった!(HK)

今日はワークショップのディレクターのクリスとアバディーンに出かける。8月から始まる個展の打ち合わせにピーコック・ギャラリーに行くため。ピーコックは元々版画のワークショップとしてスタートし、ギャラリーを整備し、作家の仕事場としてのワークショップであるだけでなく、様々な展覧会を企画して、次第にアートセンター的な性格を持つようになった組織だ。(HK)

ラムスデンにはホテルが一軒ある。「ラムスデン・アームズ・ホテル」私がここに初めて来たのが18年前。久しぶりにそこのパブに行った。このホテルを経営しているブレンダとウィリーは私を覚えていてくれたばかりか、大歓迎してくれた。昔話に花が咲いたあと、私はパブの常連たちのことを訊いた、「いつもあの隅っこのテーブルに座っていたあの酔っぱらいの年寄りたちは元気かな?」。ブレンダ曰く、「とっくの昔に死んじゃったわよ」(HK)

アメリカはコロラド大学から教官2人が到着。明日、さらに学生10人が来ることになっている。彫刻の学生5人、演劇の学生5人で4週間のワークショップでの制作プログラムを行う。最終的に彼らはエジンバラ・フェスティバルのフリンジでパフォーマンスをするのだ。何をするんだろう!(HK)

昨日、ブロンズ鋳造に失敗したロディーは一日中、ワークショップの掃除。鋳造は専門のスタッフがいない限り、作家一人ではしてはならない規則なのだ。その専門のスタッフのエンギとジニーはアバディーンへ。彼らのフラット(アパート)を引き払うため。彼らはこれからスコットランドの西のはずれルイス島へ向かう。そこの鍛冶屋のところで二ヶ月間弟子入りして技術的なことをいっぱい教えてもらうんだと、二人はとても張り切っていた。(HK)

仕事初め。のんびりとスケッチブックを取り出し、何を作ろうか、どんな展覧会にしょうか、一日うろうろと石を見ながら考える。かたわら、鋳造のスタジオではロディーがエンギとジニーのアシストのもと、ブロンズの流し込みをしていた。しかし、ブロンズを溶かしている途中、バーナーの燃料のガスが切れて、ブロンズが固まってしまい、失敗。ロディー曰く、「今日は13日の金曜日、何かが起こっても不思議ではない!」(HK)

これは、私がほぼ20年前にこのワークショップに初めてきた時に作った作品です。小学校近くの彫刻の小道みたいなところでずーっといまだに展示されてます。懐かしい!このあと、絵美理と潮音とケイトは、アバディーンのケイトのいとこのところに泊まりに行った。一人ワークショップにおいて行かれた私は展覧会に向けて、制作に取りかかる。ここは寒い!セーターとジャンパーなしでは部屋の中でも寒い。ストーブを炊いている!!(HK)








ピーターとジニー
フレッドのうちで
絵美理と潮音の作った美術館!
ケイトの両親の車を借りて、ケイトの運転でラムスデンのワークショップについた。久々の家族水入らずの休暇旅行のようでした。ワークショップのみんなやフレッドに家族を紹介できて良かった。(HK)

やっと、戻ってきたエジンバラ。子供たちは元気そう。庭でアンと絵美理が遊んでます。肌寒い!東京は35度だったのに、ここは27,8度かな。(HK)

一晩やっかいになった上門家の長女、さりな。2日徹夜したあとバタンキューの私のいびきを我慢してくれました。朝はのんびりとみんなで買い物や床屋に行ったり。このあと、ディズニーランドの隣に住んでいる妹の由紀子のところに泊まった。翌日(7/8)、成田までディズニーランド発のバスで出かける。(HK)


徹夜仕事が続いて、浮島を出たのが朝の3時半で、途中、休み休みしながら、東京に着いたのが昼の12時。愛宕の森ビルに入れる水盤彫刻が完成!明地君に特別出演してもらい、手伝ってもらった。シーザ・ペイリーのデザインした高層ビルの42階。さすがに高い。サウナのようなエレベーターで、汗だく。炭坑夫のような出で立ちで、下ではなく上へ。何とか無事設置が終わる。疲れた。右がデザイナーの小坂さん。いつ来ても、どのインテリアの現場でも、最後まで、てんやわんやだ。(HK)

栗の木の花が満開。独特なそのにおいは、精液のようでもある。毎日、へんてこりんな仕事に追われる。スコットランド行きが迫る。国際免許も取らなくちゃ。スーツケースも宅急便で出さないと!(HK)
うきしま
「浮島日記」
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